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中1ギャップ ちゅういちぎゃっぷ

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知恵蔵miniの解説

中1ギャップ

小学校から中学校に進学した際、不登校やいじめの増加などの問題が生じる現象のこと。学習内容や人間関係の変化、心身の発達(思春期)など幾多の原因が作用し合って起こると考えられている。2008年度の国の調査によると、不登校生は小学6年生が7727人、中学1年生が2万3149人であり、いじめは小学6年生が約1万件、中学1年生が約2万1000件と、それぞれ激増している。また「自分には良いところがある」「将来の夢や目標がある」などの前向きな姿勢も、中学進学後5~12%ほど減少。引きこもりや自殺などの増加が懸念されている。

(2014-4-3)

出典|(株)朝日新聞出版発行
(C)Asahi Shimbun Pubications Inc
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

中1ギャップ

中1になった時に新しい環境での学習や生活にうまく適応できないこと。不登校やいじめなど生徒の問題行動が増えるとされる。背景には、小学校と中学校での教え方や授業の速度の違いによるつまずき▽人間関係の変化▽校則や生活指導の厳格化▽部活動の本格化――などがある。朝日新聞社が昨年実施した全国調査では、小中一貫教育を進める目的として、この「中1ギャップの解消」が、「学力向上」に次いで多かった。政府の「教育再生実行会議」では、中1ギャップの解消を目的に「6・3」制の見直しも論議している。

(2014-03-31 朝日新聞 朝刊 和歌山3 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中1ギャップ
ちゅういちぎゃっぷ

中学校入学後に、学習や生活面での大きな環境変化に適応できず、不登校やいじめが増加する現象。ギャップ(大きなずれ)には二つあり、一つは、小学校では少なかった問題行動が、中学校に入ると急増するという、現象としてのギャップ、もう一つは、学校の制度や指導の方法が大きく変化するという環境のギャップである。中1ギャップの問題行動の多くは、中学生になって新しい友人・人間関係が築けなかったり、学習や部活動についていけなかったりすることをきっかけに、本人が自信を失い、不安や不満を募らせることが原因ではないかと考えられている。
 社会生活におけるコミュニケーション・スキルの未熟さや、新しい環境への不適応などに起因して問題を起こすケースは、中学校だけではない。高等学校進学後にも同様の状態に陥る生徒が多く、「高1クライシス(危機)」とよばれる。また、小学校第1学年においては、入学時の不安定な状態が長引き、集団行動がとれず、授業中に着席していられない、教師の話を聞かない、といった問題行動がみられることがあり、これは「小1プロブレム」といわれる。このような問題は、上級の学校へ進む際の急激な環境の変化による精神的・肉体的な負荷をできるだけ小さくすることで解消される場合が多い。そのため、小・中一貫教育による学校再編をはじめ、小学校と中学校の連携を強化し、入学前の交流活動や、子供について継続的に記録し、それを引き継ぐための小中連携シートなどの資料づくりが行われている。また、入学後の児童生徒の心理状態を把握するため、内省ノートやアンケート調査によるストレスチェックを行いながら、自立を促すようなクラスの活動を行うといった取り組みが進められている。東京都において、近隣の小・中学校の間で教職員同士が情報交換会を開いている学校は、2012年(平成24)で9割ほどに上る。さらに、中学校教師による小学校への授業参観、小・中学校教員の合同研修など、交流事業を行っている学校が7割前後に上っている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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