精選版 日本国語大辞典 「主概念」の意味・読み・例文・類語 しゅ‐がいねん【主概念】 〘 名詞 〙 =しゅご(主語)①[初出の実例]「主辞 Subject (判断に就て云へば主概念又は主位概念と訳す、単に主位と云ってもよい)」(出典:論理学(1916)〈速水滉〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「主概念」の意味・わかりやすい解説 主概念しゅがいねんsubject 伝統的論理学で判断の主語の位置にくる概念をいう。たとえば「人間は哺乳(ほにゅう)動物である」では、「人間」が主概念である。昔は「主辞」ともいった。「概念」ということばは、だいたい、普通名詞的な表現、すなわち、現代論理学でいうと集合をさす表現について使われるのが普通であるが、「ソクラテスは哲学者である」という判断では個体をさすことばが主語になっていて、これも主概念だということがある。ここから、個体を「主概念によっては名指されるが賓(ひん)概念(述語)によっては名指されないもの」と性格づける考え方が生まれる。[吉田夏彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by