主概念(読み)しゅがいねん(英語表記)subject

翻訳|subject

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

主概念
しゅがいねん
subject

伝統的論理学で判断の主語の位置にくる概念をいう。たとえば「人間は哺乳(ほにゅう)動物である」では、「人間」が主概念である。昔は「主辞」ともいった。「概念」ということばは、だいたい、普通名詞的な表現、すなわち、現代論理学でいうと集合をさす表現について使われるのが普通であるが、「ソクラテスは哲学者である」という判断では個体をさすことばが主語になっていて、これも主概念だということがある。ここから、個体を「主概念によっては名指されるが賓(ひん)概念(述語)によっては名指されないもの」と性格づける考え方が生まれる。

[吉田夏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

しゅ‐がいねん【主概念】

〘名〙 =しゅご(主語)
※論理学(1916)〈速水滉〉一「主辞 Subject (判断に就て云へば主概念又は主位概念と訳す、単に主位と云ってもよい)」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

国民投票法

正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」。平成19年法律第51号。2007年(平成19)5月18日に制定され、施行は3年後の2010年5月18日である。この法律は、日本国憲法第96条に定める日本...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android