久伊豆神社(読み)ひさいずじんじや

日本歴史地名大系 「久伊豆神社」の解説

久伊豆神社
ひさいずじんじや

[現在地名]岩槻市宮町二丁目

元荒川の右岸沿いにある。祭神は大己貴命。旧郷社。江戸時代には岩槻城および城下九町の惣鎮守で(風土記稿)、所在地は旧城内新正寺しんしようじ曲輪である。社伝によると、太田氏が岩付城を築いたとき再興、天文一九年(一五五〇)城主太田資正が社殿を修復するなど歴代城主の崇敬を受けたという。天正一八年(一五九〇)北条氏没落後も高力氏はじめ代々の城主の崇敬厚く、社蔵の螺鈿(県指定文化財)阿部重次が奉納したものと伝える。


久伊豆神社
ひさいずじんじや

[現在地名]越谷市越ヶ谷

元荒川左岸にある。主祭神は大国主命・事代主命。旧郷社。「風土記稿」によると、天文四年(一五三五)勧請。江戸時代には越ヶ谷宿・大沢おおさわ町・瓦曾根かわらそね村・神明下しんめいした村・四町野しちようの村・谷中やなか村・花田はなた村の惣鎮守。別当は四町野村真言宗迎摂こうしよう院であったため、同村領分の神社として扱われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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