乗鞍コロナ観測所(読み)のりくらころなかんそくじょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「乗鞍コロナ観測所」の意味・わかりやすい解説

乗鞍コロナ観測所
のりくらころなかんそくじょ

国立天文台附属の観測施設。長野県と岐阜県の県境、日本アルプス乗鞍岳の摩利支天(まりしてん)岳山頂の海抜2876メートルに位置している。1949年(昭和24)創設。口径10センチメートルと25センチメートルのコロナグラフが設置され、皆既日食時以外でもコロナの輝線観測をすることができる。また、彩層、スピキュール、プロミネンス、フレアなど太陽に関する貴重なデータを得た。2010年にその役目を終えて、閉所した。

[日江井榮二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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