九津見 房子
クツミ フサコ
大正・昭和期の社会主義運動家,婦人運動家
- 生年
- 明治23(1890)年10月18日
- 没年
- 昭和55(1980)年7月15日
- 出生地
- 岡山県岡山市
- 学歴〔年〕
- 岡山高女中退
- 経歴
- 県立岡山高女時代に山川均の社会主義思想に共鳴して上京。大正10年近藤真柄らと日本初の社会主義婦人団体「赤瀾会」結成、のちに転向した共産党幹部・三田村四朗と結婚。昭和3年治安維持法違反で逮捕され、札幌刑務所で拷問にあう。8年釈放後は転向者の救援活動に従事。11年からソ連へ流す情報収集にあたり、3・15事件、ゾルゲ事件に関連して昭和16年10月逮捕され、和歌山刑務所で服役した。著書に牧瀬菊栄による聞き書き「九津見房子の暦」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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九津見房子 (くつみふさこ)
生没年:1890-1980(明治23-昭和55)
婦人運動家。岡山県生れ。16歳で家出し上京,福田英子宅に住み《世界婦人》の編集を手伝った。初婚に破れたのちふたたび社会主義運動に入り,1921年赤瀾会の設立世話人となった。三田村四郎と再婚後,大阪で労働組合運動に従事,27年共産党の活動に入り,三・一五事件で検挙,治安維持法違反で懲役4年に処された。出獄後は転向者の救援活動を行うが,続いてゾルゲ事件に連座,41年から敗戦まで入獄。
執筆者:江刺 昭子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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九津見房子 くつみ-ふさこ
1890-1980 大正-昭和時代前期の社会運動家。
明治23年10月18日生まれ。大正10年近藤真柄(まがら)らと初の社会主義女性団体の赤瀾(せきらん)会を結成。三田村四郎と再婚。昭和2年から共産党の運動にはいり,三・一五事件,ゾルゲ事件で検挙され,通算10年におよぶ獄中生活をおくった。昭和55年7月15日死去。89歳。岡山県出身。岡山高女中退。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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九津見 房子 (くつみ ふさこ)
生年月日:1890年10月18日
大正時代;昭和時代の労働運動家
1980年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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