精選版 日本国語大辞典「乞胸」の解説
ごう‐むね ごふ‥【乞胸】
〘名〙 (お志を乞(こ)う意とも、合棟の長屋に住んでいたからともいう) 江戸時代、綾取(あやとり)、猿若(さるわか)、江戸万歳(まんざい)、辻放下(つじほうか)、講釈などを演じて物貰いをした乞食芸人の集団。
※随筆・譚海(1795)一四「世間に非人にもあらずして、絹布類を著し、袖乞をなして、渡世する一種有、此ものこうむねと号す。文字には乞胸と書事也」
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