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乾風害 かんぷうがい

世界大百科事典 第2版の解説

かんぷうがい【乾風害】

日本各地の年平均湿度は60~80%であるが,山脈を風が越えて下降気流(フェーン)になると30%以下になることがある。植物の葉などの表面からの蒸発量は周囲の空気の湿度が低く,風速が大きいほど大となる。したがって台風や低気圧が付近を通り,このような条件が満たされると農作物の白穂や立枯れが発生し,これを乾風害という。通常の日変化で湿度が高くなる夜間にこの条件が発生すると植物への影響は大きい。【中島 暢太郎】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乾風害
かんぷうがい

フェーン現象などでおこる乾いた気温の高い風による害。イネの出穂直後に台風が通過し、夜間にフェーン現象による乾いた熱風が吹くと、イネの穂は一斉に白化枯死する。この白穂害が、この種の害としてはもっとも大きい。乾いた熱風にさらされたイネの穂は、急激に水分を奪われるが、夜間であるためにイネが水分を吸い上げる力が弱く、そのために穂は枯死する。夜が明けて太陽が照ると、日光の光酸化反応により色素が漂白されて白穂となる。[安藤隆夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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