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気象災害 きしょうさいがいmeteorological disaster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

気象災害
きしょうさいがい
meteorological disaster

気象が直接の原因で発生,あるいは拡大する災害。たとえば,豪雨による浸水害のように気象が直接の原因となる災害や,気候不順のため農作物の作柄悪化などのように間接的な災害があり,気象要素ごとに次のような災害がある。(1)  風害強風害,塩風害,乾風害,竜巻害)。(2)  雨害(洪水害,浸水害,湛水害,山崖崩れ害,土石流害,地滑り害,強雨害,長雨害,干害)。(3)  雪害(積雪害,雪圧害,流れ害,交通傷害,視程不良害,着雪害)。(4) 気温 気温異常害(冷害,凍結害,凍上害,植物凍結害,暖冬害,酷暑害,熱中症,日射〈熱射〉病),湿度(湿度日照異常害〈乾燥害〉)。(5)  落雷害。(6)  凍霜害。(7)  陸(海)上視程不良害。(8) 高波(高潮) 沿岸波浪害,海上波浪害,浸水(海水)害,塩水害。(9) その他 海氷害,船体着氷害,赤潮害,水温異常害,副振動害など。

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デジタル大辞泉の解説

きしょう‐さいがい〔キシヤウ‐〕【気象災害】

気象現象が主な原因となって生じる災害。洪水・風害・霜害・冷害・干害・雪害など。

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百科事典マイペディアの解説

気象災害【きしょうさいがい】

気象現象が主因となって起こる災害。長期間異常気象が続くために起こる冷害干害干ばつ,暖冬害,湿潤害。洪水などの大雨による水害,強風による風害,竜巻の害,風浪害や高潮の害,大雨と強風による風水害,特に日本では規模・回数が最大の台風災害。
→関連項目農業気象

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世界大百科事典 第2版の解説

きしょうさいがい【気象災害】

大雨,強風,干ばつなどの異常な気象現象が原因となって生ずる災害をいうが,原因となる異常気象現象の種類や空間的・時間的規模およびそれによって被害を受ける対象によって種類は多岐にわたっている。 比較的激しい異常気象現象としては,強風,大雨,大雪(吹雪),降ひょう,砂あらし,黄砂などがあり,激しいというよりは持続的な異常気象現象としては,季節風,長雨,長期積雪,猛暑,干ばつ,冷夏寒冬,暖冬などがある。これらの現象を起こす原因となり,天気図や気象衛星の雲分布などで見られるパターンには,台風,低気圧,梅雨前線高気圧の持続,冬型気圧配置などがあり,さらにそれより小規模の局地天気図やレーダーに現れるものとしては,竜巻,発達した雷雲などがある。

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大辞林 第三版の解説

きしょうさいがい【気象災害】

気象が主要な原因となって起こる災害。風水害・雪害・凍霜害・雹ひよう害・冷害・干害などの総称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

気象災害
きしょうさいがい

気象現象の変動によっておこる災害をいう。気温の著しい低下によって、冬には凍害や寒害が、春秋には霜害がおこる。冬に気温が高いときには、暖冬害もおこる。降水量が過多になれば水害を引き起こし、冬は豪雪となって、社会に多大な害を与える。強い風は風害となって、建造物などを破壊するばかりでなく、乾風害や潮風害となって農作物に害を及ぼす。また海上の強風は大波をおこし、海難や港湾を破壊する原因となる。湿度の低下は、異常乾燥を引き起こし、火災発生の原因となる。そのほか落雷、雹(ひょう)害、濃霧による交通事故など、それぞれの気象要素の変動による害は多い。しかし個々の気象要素というよりも、総合された気象要素がその原因となっている気象災害も多く、強風と豪雨による台風災害、低温と日照不足による冷害、少雨と強い日射による干害などはその例である。また気象病のように気象がその誘因として作用する障害も多い。
 大気汚染も、気象が直接の原因ではないが、海陸風の消長やオゾンなど、気象が大きく関連するので、気象災害の分野で扱うことが多い。また最近、世界的な気象の変動の結果、異常気象が大きな問題になってきている。これはアフリカの飢餓や世界の食糧や飼料の生産に大きく影響している。今後、この気候の変動の動向を、気象災害上の大きな問題として注目する必要がある。[安藤隆夫]
『高橋浩一郎著『気象災害論』(1966・地人書館) ▽畠山久尚編『防災科学シリーズ1 気象災害』(1966・共立出版) ▽倉嶋厚・青木孝著『防災担当者のための天気図の読み方』(1976・東京堂出版) ▽朝倉正著『異常気象に備える』(1981・日経新書) ▽宮沢清治著『現代の気象テクノロジー3 防災と気象』(1982・朝倉書店)』

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