二次構造(読み)ニジコウゾウ(英語表記)secondary structure

デジタル大辞泉 「二次構造」の意味・読み・例文・類語

にじ‐こうぞう〔‐コウザウ〕【二次構造】

たんぱく質核酸などの生体高分子主鎖が形成する規則的な立体構造。たんぱく質の二次構造の代表的なものとしてαヘリックスβシートがある。→高次構造

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二次構造」の意味・わかりやすい解説

二次構造
にじこうぞう
secondary structure

蛋白質高次構造の一段階。ポリペプチド鎖は単なるアミノ酸の直線配列ではなく,鎖全体が各種の局所的立体構造をとる。アミノ酸数個ぐらいの規模で考えられるこれらの立体構造を,二次構造という。二次構造を保っている力は,アミノ酸ごとの側鎖の大きさの違いや,離れたペプチド結合間での水素結合の力などである。二次構造の型を分類すると,規則的な螺旋であるα-螺旋,引延ばされた形であるβ構造,それにランダムコイルの3群に大別される。二次構造は,ポリペプチド鎖全体の形である三次構造を決めるうえの重要な基礎となる。

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栄養・生化学辞典 「二次構造」の解説

二次構造

 タンパク質の構造で,アミノ酸配列一次構造とし,ペプチド鎖がらせん状の構造であるαヘリックスシート状の構造であるβ構造をとっている場合,それを二次構造とする.さらにその構造が全体として高次の全体構造をとるので,それを三次構造とする.この全体がさらにいくつか会合した構造をとる場合,四次構造とする.

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