五畿内志(読み)ごきないし

改訂新版 世界大百科事典 「五畿内志」の意味・わかりやすい解説

五畿内志 (ごきないし)

五畿内の地誌。1734年(享保19)2月,関祖衡,並河永(誠所)らにより編纂された《日本輿地通志畿内部》の略称で,漢文で記す。全61巻。それぞれの国について,建置沿革,範囲,道路,形勝,風俗祥異,また,郡ごとに,郷名,村里山川物産,神社,陵墓寺院古蹟氏族文苑の項に分かって記述し,最後に,その国の簡単な地図を添えている。五畿内に関する最初の総合的地誌であり,当時の交通路や社寺についての記事は,現在でも利用価値が高い。《大日本地誌大系》所収。
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百科事典マイペディア 「五畿内志」の意味・わかりやすい解説

五畿内志【ごきないし】

畿内に関する総合的地誌。関祖衡(せきそこう)・並河永(なみかわえい)らによって編纂された《日本輿地通志(にほんよちつうし)畿内部》の略称。61巻。1734年の成立。畿内各国について建置沿革・彊域・形勝・風俗・祥異・租税など,また郡ごとに郷名・村里・山川・関梁・土産・藩封神廟・陵墓・仏刹・古蹟・氏族・文苑の項などに分けて記述,簡単な国絵図を付す。街道や社寺についての記述は,現在も利用価値が高い。《大日本地誌大系》所収。

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旺文社日本史事典 三訂版 「五畿内志」の解説

五畿内志
ごきないし

江戸中期,幕府が編纂した最初の日本地誌
『日本輿地通志畿内部』の通称。61巻。1729〜34年にかけて並河誠所 (せいしよ) らが編集。畿内5カ国を国郡ごとに記述している。

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