井上神社(読み)いのうえじんじや

日本歴史地名大系 「井上神社」の解説

井上神社
いのうえじんじや

[現在地名]玉造町井上

大宮おおみや台地にあり、大宮大明神・明神様と称する。祭神は彦火火出見命・誉田別命・倉稲魂命。旧村社。社伝では仲哀天皇時代の創祀で、大同元年(八〇六)坂上田村麻呂征夷の途中参詣し大任遂行と武運祈願、また源頼朝が当社を大宮と称して神領を寄進、永禄三年(一五六〇)には下河辺淡路守の寄進もあったが、戦国の争乱で無禄になったという。明治四四年(一九一一)村内の八幡神社と永井戸ながいど神社を当社に合祀した。


井上神社
いのうえじんじや

[現在地名]関ヶ原町松尾 井上

不破関跡の東約二〇〇メートルに当社の石標柱が建ち、そこから南に入った地に鎮座する。旧郷社。天武天皇を祭神とするのは、壬申の乱で当地本営を置いた大海人皇子に里人も味方したことから、同天皇を奉祀したと伝える。美濃国神名帳に不破郡八二社の一として正六位井上明神とみえる。同書に従五位関比男明神・同関姫明神が記されるが、両社は文明九年(一四七七)火災にかかったため、その神像を当社に移したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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