精選版 日本国語大辞典 「井幹」の意味・読み・例文・類語 せい‐かん【井幹】 〘 名詞 〙 井戸の上に木、または石で方形に組んだかこい。いげた。〔荘子‐秋水〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「井幹」の読み・字形・画数・意味 【井幹】せいかん いげた。〔荘子、秋水〕吾(われ)樂しきかな。出でては井幹の上に跳梁(てうりやう)し、入りては缺甃(けつしう)(壁瓦)の崖に休(いこ)ふ。~且つ夫(そ)れ一壑(いちがく)の水を擅(ほしいまま)にし、井に跨(こぢ)するの樂しみ、此れ亦た至れり。夫子奚(なん)ぞ時に來(きた)り入りてざるや。字通「井」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
改訂新版 世界大百科事典 「井幹」の意味・わかりやすい解説 井幹 (せいかん)jǐng hán 中国建築で木材をせいろう組みに積み重ねてつくる構造をいう。校倉(あぜくら)造。漢の武帝が建てた井幹楼は高さ50丈という高大な楼閣であったことが知られる。井幹の用語は《史記》《淮南子(えなんじ)》などに見え,雲南省から出土した後漢時代の銅鼓には井幹式構造で高床の糧倉の図が描かれており,当時の中原地方の王朝にとっては南方系の新技術として注目されたらしい。今日でも雲南省などの漢族や少数民族の住居にはこの形式が見られる。執筆者:田中 淡 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報