(読み)コウ

デジタル大辞泉 「亢」の意味・読み・例文・類語

こう【亢】[漢字項目]

[音]コウカウ)(呉)(漢) [訓]たかぶる
頭を上げて、すっくと立つ。おごりたかぶる。「亢進・亢然」

こう〔カウ〕【×亢】

二十八宿の一。東方の第二宿。乙女座中の東部の四星をさす。あみぼし。亢宿。

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精選版 日本国語大辞典 「亢」の意味・読み・例文・類語

こうカウ【亢】

  1. 中国古来の星座である二十八宿の東方七宿の第二宿。乙女座の東辺にある。亢宿。あみぼし。〔撮壌集(1454)〕〔史記天官書

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普及版 字通 「亢」の読み・字形・画数・意味


4画

(異体字)頏
13画

[字音] コウ(カウ)
[字訓] くび

[説文解字]

[字形] 象形
人の咽喉(のど)、胡脈とよばれる動脈部分を含む形。〔説文〕十下に「人の頸(くび)なり」とし、「大の省に從ひ、頸の形に象る」という。絞首することを「亢を絶つ」「亢を(くび)る」、また首をあげて抗することを抵抗、優劣を争うことを頡頏(けつこう)のようにいう。首を抗直にする形が亢である。

[訓義]
1. くび、のど。
2. くびをあげる、仰ぐ、たかぶる、たかい。
3. あたる、ふせぐ、つよい。
4. きわまる、ほどをすぎる。

[古辞書の訓]
名義抄〕亢 タクラブ・アグ・タカシ・キハマル・アタル・カハク・フセグ 〔字鏡集〕亢 アグ・キハム・ハジメ・フセグ・タクラブ・タカシ・キハマル・カハク・アタル・オホキナリ・オホキニ・チカ・ヒトノクビ・タカシ・チル・タクラブ・ヲカ

[部首]
〔説文〕に(こう)を属し、「直項、の皃」とし、「亢に從ひ、(しゆん)に從ふ。は倨なり。亢は亦聲」という。は厶(すき)を頭とする神像で、やはり頸をあげた形であろう。〔玉〕には別に三字を属するが、みな用例がない。

[声系]
〔説文〕に亢声として・伉・・抗など十五字を収める。頏は亢の重文。亢声の字には、抗直にして相敵する意をもつものが多い。

[語系]
亢kang、頸kiengは声義が近い。剄kyeng、項heongも頸部に関する字である。語彙は抗字条参照。

[熟語]
亢扞・亢旱・亢顔・亢拒・亢見・亢言・亢亢・亢昂・亢衡・亢傲・亢身・亢進・亢世亢節・亢壮・亢爽・亢燥・亢直・亢眉・亢鼻・亢奮・亢満・亢揚亢竜・亢礼・亢

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