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人体通信 ジンタイツウシン

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デジタル大辞泉の解説

じんたい‐つうしん【人体通信】

人体そのものを通信経路に用いる技術の総称。人体がもつ、微弱な電流を流したり帯電したりする性質を利用する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人体通信
じんたいつうしん
Humanbody Communication

人間の体を電気信号の伝送媒体として利用する通信方式。たとえば、腕に着けたセンサーで得られた情報を高周波電界に変えて手を触れたディスプレーに表示させたり、ICチップに触れると人体を介して腕に着けたディスプレーに情報を表示することができるなどがある。
 人体が電気を伝えることは古くから知られていたが、危険であることや、汗などで電気信号の伝送状況は不安定で利用不能とされていた。しかし、人体通信では送電線の下の1000分の1から1万分の1と小さい電界を利用し、周波数の高いデジタル信号を用いているので人体への影響はまったくない。また、個人差があり同一人間でも発汗状態や使用部位により変動する導電率は、瞬時に検知して補正する機構を組み込むことにより補正され、常時安定した信号伝達を可能にする。
 人体通信には、電極に触れると数百キロヘルツから数十メガヘルツの情報で変調された数百マイクロアンペアの電流を流す電流方式、直接電極に触れずに人体表面に沿う電界に変調された数メガヘルツから数十メガヘルツの搬送波を加えて通信する電界方式がある。前者は雑音に強く、後者は40メガヘルツ以下では電気信号の伝送損失が少ない。さらに、UHF波や弾性波を用いるものも研究されている。
 人体通信の応用として、送受用カードを用いると、握手をするだけで名刺の交換ができる、触るだけで錠の開閉や自動車エンジンが始動できる、などの用途が考えられる。また機密保持に優れ小電力での情報交換が可能なので、電子マネーや電子チケット、ウェアラブル(装身可能)コンピュータ、医療・介護機器などにも利用できる。とくに医療・介護関係では心電計や筋電計に用いる電極技術を送受端子に使用し、データを加えて送信できる利点がある。電界方式は非接触でも通信可能という特徴をもつので、中継用の通信器をベッドに装着すればつねに心停止や呼吸停止状態などの病状を監視でき、センサーを肌に密着することなく新生児や患者の生体情報を得ることもできる。[岩田倫典]
『三林浩二監修『ユビキタス・バイオセンシング』(2006・シーエムシー出版) ▽根日屋英之監修『人体通信の最新動向と応用展開』(2011・シーエムシー出版)』

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