人工骨(読み)ジンコウコツ(その他表記)artificial bone

翻訳|artificial bone

デジタル大辞泉 「人工骨」の意味・読み・例文・類語

じんこう‐こつ【人工骨】

病気事故欠損したを補うための人工的な材料チタンタングステンなどの金属ほか、骨との親和性が高いバイオセラミックスハイドロキシアパタイトが用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人工骨」の意味・わかりやすい解説

人工骨
じんこうこつ
artificial bone

病気や外傷で欠損した骨を補うために開発された人工の骨。材料はリン酸カルシウム主成分とするハイドロキシアパタイト (HAP) から作ったセラミックスが中心で,用途に合せて HAPを焼固めたものや,HAPそのものの顆粒などが使われる。骨との親和性が強く,植えるとそのまま生体と同じ状態となる。おもに使われる部位頭蓋骨手足の骨,耳小骨,歯根など。骨が欠損した場合,従来は体の別の部位から移植することが多かったが,大きい欠損では当然足りず,人工骨による修復技術が大幅に進んだ。

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