今井似閑(読み)イマイジカン

関連語 鈴木

精選版 日本国語大辞典 「今井似閑」の意味・読み・例文・類語

いまい‐じかん【今井似閑】

  1. 江戸前期の国学者。京都の人。通称小四郎。号は自閑。また大字屋市兵衛とも称す。別号見牛、偃鼠亭。国学を下河辺長流(しもこうべちょうりゅう)、契沖に学び、「万葉集」を研究。著「万葉緯」「逸風土記」など。明暦三~享保八年(一六五七‐一七二三

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改訂新版 世界大百科事典 「今井似閑」の意味・わかりやすい解説

今井似閑 (いまいじかん)
生没年:1657-1723(明暦3-享保8)

江戸中期の国学者。通称小四郎,別に見牛,偃鼠亭と号す。大字屋市兵衛と称する京都の商人。かたわら水戸藩に仕え,木瀬三之,下河辺長流,契沖に国学を学ぶ。隠居後は阿仏尼の旧庵に住んで学事にいそしみ,とくに師契沖の顕彰尽力した。その蔵書は,晩年に上賀茂神社の三手文庫に寄進され,自筆本なども含めた契沖関係資料の宝庫として今日におよぶ。《万葉緯》を著し,〈逸文風土記〉をあつめた学績は顕著である。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今井似閑」の解説

今井似閑 いまい-じかん

1657-1723 江戸時代前期-中期の国学者。
明暦3年生まれ。京都の商人。下河辺長流(しもこうべ-ちょうりゅう),木瀬三之(きせ-さんし)にまなぶ。ついで契沖に師事し,その業績を後世にのこすために尽力。上賀茂神社に契沖関係の蔵書を奉納した。享保(きょうほう)8年10月4日死去。67歳。通称は小四郎,大字屋市兵衛。号は見牛,偃鼠亭(えんそてい)など。編著に「万葉緯」「風土記逸文」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「今井似閑」の意味・わかりやすい解説

今井似閑
いまいじかん

[生]明暦3(1657).京都
[没]享保8(1723).10.4.
江戸時代中期の国学者。商家の出。大字屋市兵衛,播磨屋善兵衛と称す。下河辺長流,契沖らに学ぶ。『万葉集』の研究に没頭著書『万葉緯』『逸文風土記』。

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