20世紀日本人名事典 「今村力三郎」の解説
今村 力三郎
イマムラ リキサブロウ
明治〜昭和期の弁護士 専修大学学長。
- 生年
- 慶応2年5月2日(1866年)
- 没年
- 昭和29(1954)年6月12日
- 出生地
- 長野県飯田市
- 別名
- 号=徹堂
- 学歴〔年〕
- 専修学校(現・専修大)〔明治21年〕卒
- 経歴
- 明治21年、専修学校を出て一時裁判官を務めた後、弁護士を開業。民事、商事のほか刑事事件では官選弁護人として活躍、33年の足尾銅山鉱毒事件、43年、幸徳秋水らの大逆事件、大正12年の第1次共産党事件、続く虎ノ門事件、昭和7年の5.15事件や神兵隊事件、9年の帝人事件など数多くの事件を担当した。これらの事件で今村は、捜査当局の行き過ぎと事実の歪曲に対し、被告の人権擁護に終止、大逆事件の処理と当局の弾圧的態度を非離した。また専修大学理事を長く務め、戦後の21年同大学長に就任した。著書に「法廷五十年」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報