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仕事唄 しごとうた

大辞林 第三版の解説

しごとうた【仕事唄】

民謡分類上の名称。仕事をするとき、単純作業に飽きないように、また大勢の人の動作をそろえたり力を出させたりするためにうたわれる唄。労作唄。作業唄。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仕事唄
しごとうた

日本民謡分類上の一種目で、民謡の主流をなすもの。仕事とは、人々が生きていくうえに必要なものを生産するため、道具を動かす動力源に五体を用いる場合をさし、そのおりに歌われる唄を「仕事唄」または「作業唄」とよぶ。仕事唄は、発生当初は、作業中に歌ってはいても、唄を捧(ささ)げる相手は神であり、その作業の成功を祈り、従事する人々の身の安全を祈願し、さらに成功のあかつきには心を込めた感謝の意を表すための唄であった。しかし江戸時代中ごろからの生産技術の向上は、神頼みの部分をしだいに不要のものとしていった。こうなると、作業の厳しさ、単調な動作の繰り返しからくる精神的な飽きを和らげるために、そしてさらには複数の人が行動をともにするための号令代わりに用いられるようになり、「神に捧げる仕事唄」は、作業に従事する人々のための唄になった。そのときから、仕事唄は「祝い唄」としての性格を失い始め、作業に従事する人々が楽しければということになった。その結果、仕事唄は、作業の苦しさを詠んだもの、男女の恋の唄、性に絡まる卑猥(ひわい)なものへと移行していった。したがって仕事唄は、労働と結び付いているため、世間一般ではとかく神聖視しがちであるが、その内容はたわいないものが多い。しかしそのなかで、まだ神を必要とするほど生命のかかっている作業や、技術の進歩が遅れているもの、仕事の成果が自然に左右されやすいもの、そして作業そのものが儀式化されているものの場合は、「神に捧げる祝い唄」的色彩を色濃く残している。「田植唄」や「地搗(じつき)唄」などがそれである。[竹内 勉]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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