日本歴史地名大系 「仙道村」の解説 仙道村せんどうむら 島根県:美濃郡美都町仙道村[現在地名]美都町仙道益田川上流、三谷(みたに)川との合流点付近を中心とする。東方へ比較的広い平坦地が続くが、北流して益田川へ合流する蛇の久保(じやのくぼ)川流域は狭隘で急傾斜地が多い。大内義隆の遺児大石義胤の子孫が住んだ所といわれる(美都町史)。石見安芸道は益田川右岸の尾根伝いを通り、当村北辺を通った。中世は一帯に東山道(ひがしせんどう)郷が成立。近世の領主の変遷は都茂(つも)村と同じ。 仙道村せんどうむら 山形県:東田川郡羽黒町仙道村[現在地名]羽黒町仙道荒川(あらかわ)村の南、同村本郷と同村飛地端郷の今野(こんの)村との中間点に位置する。北西は野田(のだ)村。村の中央を荒川(今野川)が貫流,耕地は左岸に開け、右岸は仙道山とよばれる丘陵地帯。羽黒街道の古い道筋にあたり、地名も羽黒山へ登る仙人の通り道であったことにちなむと伝え、聖宮(ひじりのみや)という地名も残る。元和八年(一六二二)庄内藩領となり、同年の酒井氏知行目録では高一七三石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報