出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
国語学書。3巻。石塚龍麿(たつまろ)著。1799年(寛政11)以前に成立したが、未刊のまま伝わり、1929年(昭和4)に刊行された。本居宣長(もとおりのりなが)の『古事記伝』総論の記述に示唆されて、記紀万葉などの上代文献を精査し、エ、キ、ケ、コ、ソ、ト、ヌ、ヒ、ヘ、ミ、メ、ヨ、ロ(『古事記』ではチ、モも含む)の各音節が、万葉仮名によって2群に書き分けられ、混用されていないことを明らかにした。これは上代特殊仮名遣いの甲類、乙類の区別に相当する。龍麿はこの区別を「仮名遣い」の問題ととらえ、国語音韻上の区別とは考えていなかったらしい。1917年(大正6)橋本進吉によって世に紹介され、上代特殊仮名遣い研究の濫觴(らんしょう)として脚光を浴びた。
[沖森卓也]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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