日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊東三郎」の意味・わかりやすい解説
伊東三郎
いとうさぶろう
(1902―1969)
エスペランチスト、農民運動家。岡山県生まれ。本名宮崎巌(みやざきいわお)、旧姓磯崎(いそざき)。早くからエスペラント語に親しみ、大阪外国語大学中退後、1928年(昭和3)国際文化研究所設立に参加。1930年から全農戦闘化協議会の機関誌『農民闘争』の編集にあたる。1931年の全農分裂の際は全農全国会議派の組織化を指導、翌1932年逮捕され1936年保釈出獄、1940年に再検挙された。戦後は日本共産党熊本県委員会で一時活動するが、おもにエスペラント教育活動に従事した。
[赤澤史朗 2018年10月19日]
『伊東三郎著、渋谷定輔・埴谷雄高・守屋典郎編『高くたかく遠くの方へ――遺稿と追憶』(1974・土筆社)』▽『伊東三郎エスペラント論集刊行会編『エスペラントとは何か』(1976・理想閣)』
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