茶会の次第や茶道具を記したもの。茶会の記録の意から、通常は茶会記とよばれる。客をもてなして「一座建立(こんりゅう)」を楽しみ、主客が直心の交わりをもつことを究極とする茶会は、道具の取り合わせや料理の仕立てに、おのずから亭主の個性が表徴される。「一期一会(いちごいちえ)」の余韻を長く記憶にとどめておくために、また以後の茶会の参考のためにも、自会記、他会記をあわせて、茶人たちは多くの茶会の記録を残してきた。古くは「四大茶会記」といわれる有名な会記がある。これは松屋、天王寺屋(てんのうじや)、納屋(なや)、神谷(かみや)という四大豪商が記した茶会記録であるが、それぞれに『松屋会記』『天王寺屋会記』『今井宗久茶湯(そうきゅうちゃのゆ)日記書抜』『宗湛(そうたん)日記』の名称で広く知られる。茶会記はその『松屋会記』をもって嚆矢(こうし)とする。1533年(天文2)に始まり親子三代120余年にわたる記録は、実に驚異的だといえよう。
近年では『大正名器鑑(かん)』を編んだ高橋箒庵(そうあん)が、参会した茶会記録に批判を加えながら書き残した『東都茶会記』『大正茶道記』『昭和茶会記』などがあり、茶会文学と称されるにふさわしい文学性と記録性とを兼ね備えた貴重な茶道資料である。
[筒井紘一]
…そこに,茶会といわず茶事という表現の意味が存する。ただ,この区別を強調する必要のなかった,千利休を中心とする時代には,茶事という表現はなく,すべて茶会と呼ばれ,その茶会の記録,すなわち会記には,懐石の献立が含まれている。利休時代の茶会記をみると,その構成は今日の茶事と基本的に一致しているが,今日ではその様式が整備されて画一化しているのに対し,きわめて自由な対応を示している。…
※「会記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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