経行(読み)きょうぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

経行
きょうぎょう

経行」のページをご覧ください。

経行
きんひん

経典では「きょうぎょう」と読むが,禅宗では「きんひん」と読む。坐禅中に睡気に襲われたとき,疲労したときなどに,一定の場所を経文を称えたりなどしつつ,静かにゆっくりと歩行すること。

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デジタル大辞泉の解説

きょう‐ぎょう〔キヤウギヤウ〕【経行】

仏語。心身を整えるために、一定の場所をゆっくり歩くこと。
[補説]禅宗では「きんひん」と読む。
堂内仏前を静かに読経しながら歩くこと。

きん‐ひん【行】

唐音》「きょうぎょう(経行)」に同じ。禅宗でいう。

けい‐こう〔‐カウ〕【経行】

[名](スル)
過ぎ行くこと。通過。
月のめぐり。月経

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大辞林 第三版の解説

きょうぎょう【経行】

〘仏〙 食後や修行の合間、疲れや眠けをとるために一定の場所をゆっくり歩くこと。禅宗では「きんひん」と読む。

きんひん【経行】

〔唐音〕
禅宗で、座禅中の疲れや、眠気をとるために一定の場所を歩くこと。きょうぎょう。 「古往の聖人、おほく樹下露地に-す/正法眼蔵」

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精選版 日本国語大辞典の解説

きょう‐ぎょう キャウギャウ【経行】

〘名〙 仏語。一定の場所を行ったり来たりして歩くこと。坐禅の疲労や眠気をさますために行なうもの。転じて、読経念仏しながら仏堂内などの一定の所を歩くこと。きんひん。
※霊異記(810‐824)中「樹下を経行して、仏道を求む」
※源平盛衰記(14C前)二八「偏へに経をよみ、坊中(ばうぢう)に経行(キャウギャウ)して」

きん‐ひん【経行】

〘名〙 (「きん」は「経」の、「ひん」は「行」の唐宋音) 禅宗で、座禅の時に、睡眠などを防ぐため時間を定めて衆僧が一斉に座を立ち、堂内の一定距離を作法に従いゆっくり往復して歩くこと。
正法眼蔵(1231‐53)行持上「古往の聖人、おほく樹下露地に経行(きんひん)す」

けい‐こう ‥カウ【経行】

〘名〙
① (━する) めぐり行くこと。すぎ行くこと。経過。
※読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺附言「亦天台妙文句八之二曰、〈略〉我耆闍崫(ぎしゃくつ)に於(おいて)経行(ケイコウ)せしに」 〔皎然‐秋晩宿破山寺詩〕
② 月のめぐり。月経。経水。
※小野徒玉茎嘘字尽(1854‐60頃か)「婦人のけいこうを月役という」 〔証治準縄〕
③ 儒教の経書の教えにのっとった行動。
※江戸繁昌記(1832‐36)四「口、経義を説くも、躬、経行を欠く」

へ‐ゆ・く【経行】

〘自カ四〙 時間・月日などがたって行く。
※万葉(8C後)一五・三七一三「黄葉は今はうつろふ吾妹子が待たむといひし時の倍由気(ヘユケ)ば」

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世界大百科事典内の経行の言及

【行道】より

…また大法要で大衆が入堂する際に行列をなして境内や回廊を練り歩くのも行道の一種で庭儀式,縁儀式という。行道面(2)経行(きようぎよう∥きんひん)のこと。一定地域を巡ったり,座禅のさいの眠けを覚ますために身心を整える運動をいう。…

【行道】より

…また大法要で大衆が入堂する際に行列をなして境内や回廊を練り歩くのも行道の一種で庭儀式,縁儀式という。行道面(2)経行(きようぎよう∥きんひん)のこと。一定地域を巡ったり,座禅のさいの眠けを覚ますために身心を整える運動をいう。…

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