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佐瀬与次右衛門 させ よじえもん

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

佐瀬与次右衛門 させ-よじえもん

1630-1711 江戸時代前期-中期の農業指導者。
寛永7年生まれ。陸奥(むつ)会津(あいづ)郡幕内(まくのうち)村(福島県会津若松市)の肝煎(きもいり)(名主)。会津各地をめぐり農業技術の改良と農業経営の指導につとめ,「会津農書」「会津幕之内誌」などの農書をあらわした。正徳(しょうとく)元年6月11日死去。82歳。名は末盛。通称ははじめ仙右衛門。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

佐瀬与次右衛門

没年:正徳1.6.11(1711.7.26)
生年:寛永7(1630)
江戸前期の篤農家。陸奥国会津郡幕内村(会津若松市神指町)の肝煎佐瀬家の長男。幼名吉十郎のち仙右衛門,後年与次右衛門を名乗る。貞享1(1684)年,『会津農書』3巻を著した。同書は鋭い目で自然を観察,伝承と体験を重んじつつ寒冷地における農業の改良を計り,天敵作物の作付けによって土壌を浄化するなど,のちの時代へ生かされていった多くの指摘を含み,東北の寒冷地農業の技術書として高く評価されている。当時は農民のあるべき姿を教えた道徳の書としても高い評価を与えられ,元禄2(1689)年,藩から褒賞を受けた。幕内村の地誌『会津幕内誌』,『会津農書附録』を著し,『会津農書』の内容を農民にも容易に理解できるよう,和歌にした『会津歌農書』3巻(1704)を公にした。<参考文献>庄司吉之助他「『会津農書』『会津農書附録』現代語訳・解題」(『日本農書全集』19巻),長谷川吉次「『会津歌農書』現代語訳・解題」(『日本農書全集』20巻)

(丸井佳寿子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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大辞林 第三版の解説

させよじえもん【佐瀬与次右衛門】

1630~1711) 江戸中期、会津の精農。「会津農書」「会津歌農書」などを著す。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

佐瀬与次右衛門
させよじえもん
(1630―1711)

江戸中期、会津の精農、村肝煎(きもいり)。陸奥(むつ)国会津藩領幕内(まくのうち)村(福島県会津若松市神指(こうざし))に生まれ、農業に従事する。名は末盛(すえもり)。旧姓仁科(にしな)であるが、初代藩主保科正之(ほしなまさゆき)をはばかり、改姓したという。1644年(正保1)父克盛(かつもり)の名代で幕内村肝煎(名主(なぬし))となり、70年(寛文10)家を継ぐ。81年(天和1)精農として藩より褒賞を受ける。84年(貞享1)55歳のとき『会津農書』3巻を著す。会津地方の農業について、稲作、畑作、農家経営に分けて述べた三部作である。続いて、歌と絵入りで平易に解説した『会津歌農書』3巻、地方の農事を問答風に記した『会津農書附録』8冊(2、4、6、8の4冊が現存)を執筆、農業技術の改良普及に努めた。これらは、宮崎安貞(やすさだ)の『農業全書』(1697)より早い時期に著述され、東北の寒地農法を体系的に解明したものとして高く評価されている。ほかに『会津幕之内誌』(1691)がある。正徳(しょうとく)元年6月11日没、82歳。墓碑に「誓祐院廓誉良貞居士」とある。[庄司吉之助]
『庄司吉之助著『会津幕之内誌――佐瀬家の記録』(1956・私家版)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の佐瀬与次右衛門の言及

【会津農書】より

…江戸前期の農書。著者は陸奥国会津郡幕内村肝煎佐瀬与次右衛門。1684年(貞享1)に著された。…

※「佐瀬与次右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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