デジタル大辞泉 「何処やら」の意味・読み・例文・類語 どこ‐やら【▽何▽処やら】 [名]場所をはっきりそこと示さないでいう。どこかあるところ。「何処やらへ行くそうだ」[副]それとはっきり示せないが、なんとなく。どことなく。「何処やら父親似の顔」[類語]何処どこ・どこそこ・いずこ・どこら・どこいら・どの辺・いずかた・どちら・いずれ・どっち・どこか・某所・某地/どことなく・そこはかとない・ほんのり・何となく・何とはなし・それとなしに・心なし 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「何処やら」の意味・読み・例文・類語 どこ【何処】 やら ( 「やら」は副助詞 )① 不特定の場所・方向を漠然とさしていう。「どこか」をさらにぼかしたいい方。[初出の実例]「どこやらに、よき風義そなはりぬ」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)六)② これといってはっきりさし示すことはできないが、たしかにあるという感じを表わす。副詞的に用いる。何となく。どこか。[初出の実例]「頼ふだ人はどこやら正直な御方で御ざる程に」(出典:虎寛本狂言・空腕(室町末‐近世初)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例