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余り米 あまりまい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

余り米
あまりまい

食糧管理制度において,事前売り渡し申し込み限度数量をこえて発生し,政府買い入れの対象とならない米。予約限度超過米と呼ばれた。1955年以降,政府の米穀買い入れは買い入れ無制限の事前売り渡し申し込み制度がとられていたが,米の消費の停滞,過剰生産などに伴う財政負担の増大(食糧管理特別会計の赤字)や生産調整が問題となり,1971年から買い入れ量を制限する予約限度制が導入された。予約限度超過米は生産者が勝手に販売できず,「食糧管理法の施行に関する件」(農林水産省告示)の所定手続きにより一定量にかぎって自主流通米と同じ流通経路で流通が許されていた。一般に自主流通米に比べ奨励金や助成の対象にならないため,政府米よりも安値で取り引きされた。食糧庁は自主流通米市場においても入札の値幅を制限するというかたちで価格決定の指導管理を行なっていたが,自主流通米を流通の中心に位置づけ,政府による規制をいっそう緩和し,価格形成に市場原理導入をはかるため,自主流通米価格形成機構が設立され,入札取引が始まった。米の生産流通を厳しく規制する食糧管理法が 1995年に廃止され,代わって施行された主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(食糧法)に基づいて,政府を介さずに流通する自主流通米が増加した。2004年の食糧法改正では自主流通米と計画外流通米の区別がなくなった。また,政府の買い入れ,売り渡しが入札制となったことから価格は競争原理で決められることになり,消費者米価生産者米価という制度が廃止され,自主流通米が事実上存在しなくなったのに伴い,余り米もなくなった。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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