食糧庁(読み)ショクリョウチョウ

デジタル大辞泉 「食糧庁」の意味・読み・例文・類語

しょくりょう‐ちょう〔シヨクリヤウチヤウ〕【食糧庁】

農林水産省外局の一。国民の主要食糧の管理、主要食糧を主な原料とする飲食料品の生産流通消費調整などを行う。昭和24年(1949)設置。平成15年(2003)廃止本庁本省の総合食料局(現食料産業局)、地方支分部局の食糧事務所は地方農政事務所(現農政局地域センター)に再編された。

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精選版 日本国語大辞典 「食糧庁」の意味・読み・例文・類語

しょくりょう‐ちょうショクリャウチャウ【食糧庁】

  1. 〘 名詞 〙 主要食糧の国家管理、飲食料品および油脂の生産・流通・消費の調整などの事務を所掌した、農林水産省の外局の一つ。昭和二四年(一九四九)に設置され、平成一五年(二〇〇三)に廃止。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「食糧庁」の意味・わかりやすい解説

食糧庁
しょくりょうちょう

2003年(平成15)まで存在した政府機関林野庁水産庁と並ぶ農林水産省の外局の一つであった。長は食糧庁長官であり、1名の次長がこれを助け庁務を整理した。主たる任務は、主要食糧の国家管理ならびに主要食糧をおもな原料とする飲食料品の生産、流通および消費の調整を行うこと。内部部局として長官官房のほか管理部、業務部の2部があった。食糧庁には米価審議会が置かれ、農林水産大臣諮問に応じ、米価その他主要食糧の価格の決定に関する事項を調査審議し、これに関して必要と認める事項を農林水産大臣に建議した。また食糧管理の実務に関する講習を行う機関として食糧管理講習所が置かれ、地方支分部局としては、各都道府県に食糧事務所があった。食糧管理法による米価政策が崩壊し、食糧法の施行によって米の計画流通制度が形骸(けいがい)化するなかで、食糧庁はその存在意義を失い、2003年6月末をもって廃止された。

[平田和一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「食糧庁」の意味・わかりやすい解説

食糧庁
しょくりょうちょう

国家行政組織法および農林水産省設置法に基づき,農林水産省の外局として設置された行政機関。主要食糧の国家管理および主要食糧をおもな原料とする飲食料品の生産,流通,消費の調整を行なうことをおもな任務とした。食糧庁長官を長とし,長官官房および管理部,業務部の2部をおくほか,米価審議会,食糧管理講習所,地方支分部局として食糧事務所,食糧事務所支所および出張所が設けられていたが,食品安全委員会の設置にあわせて 2003年に廃止された。

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百科事典マイペディア 「食糧庁」の意味・わかりやすい解説

食糧庁【しょくりょうちょう】

主要食糧の国家管理,飲食料品および油脂の生産・流通・消費の調整を行う農林水産省の外局。1949年設置。付属機関に米価審議会がある。

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