玉器(読み)ぎょくき

百科事典マイペディアの解説

玉器【ぎょっき】

中国の軟玉製儀器類。新石器時代に製作がはじまり,殷周秦漢代に発達した。日本では中国製の玉器の出土例はないが,弥生時代の福岡県須玖(すぐ)遺跡,三雲(みくも)遺跡から出土した漢代のガラス璧(へき)が,玉器の系譜をひく。漢の皇帝から倭国の王に下賜されたもの。
→関連項目金村古墓三星堆遺跡焼溝漢墓良渚文化

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょっき【玉器 yù qì】

玉器は中国において早く長江(揚子江)下流の新石器時代後期の良渚文化(前3千年紀中ごろ~前2千年紀初め)で高度に発達していることが最近明らかになった。装身具に腕輪,いわゆる玦状(けつじよう)耳飾,弓なりの首飾や小玉(こだま),垂飾,かんざし等がある。後世,瑞玉(ずいぎよく)と呼ばれた玉器,すなわち王が臣下に領土を安堵し,あるいは何かの任務を命ずる際にしるしとして貸与し,また貴族間の贈物に使われた象徴的な玉器も多く作られている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぎょっ‐き ギョク‥【玉器】

〘名〙 玉製の器物。初めは主に儀礼用で権威の象徴とされたが、次第に装身具や工芸品として中国で発達。材質は軟玉、蛇紋(じゃもん)石、大理石、硬玉(翡翠(ひすい))など。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉七「ロムネ━亜爾(アール)、労爾徳得得立(ロルドダッドリー)、労爾徳娃徳(ロルドワァード)の先は、打金工、玉器工なり」 〔周礼‐春官・典瑞〕

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