コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

便補保 びんぽのほ

1件 の用語解説(便補保の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

びんぽのほ【便補保】

古代から中世にかけ,中央官衙の諸経費にあてる納物や,封戸(ふこ)からあがる封物を当該地の官物や雑公事でまかなうために立てられた。令制では中央官衙の諸経費は大蔵省に納められた諸国の調庸物から支給され,封戸もまたその所在国から封主のもとに納められていた。しかし11世紀中葉になると,これら納物・封物の弁済に苦しんだ国衙はその納入に際して特定地域の官物の徴収権を封主に与えるようになる。伊賀国の黒田・玉滝両杣(そま)の出作田が東大寺封物の便補地とされたのはその好例である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の便補保の言及

【諸司領】より

…そのほか,主殿寮も油・大粮米・仕丁・ほうき等を諸国に割り当て,造酒司も山城以下12ヵ国より酒・酢醸造の原料米を徴収している。 この料国制は,平安中期以降諸司経済の重要な柱であったが,平安時代末の動乱を画期として,諸国からの料物徴納は急速に困難となり,その代替として料国に便補保(びんぽのほ)を立て,料物の確保に努めた。諸司領荘保には,こうして成立した便補保に由来するものが少なくない。…

※「便補保」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

便補保の関連キーワード散所プサルテリウムブローチ領家髫髪大崎遺跡営業保険料運搬・諸経費諸経費ルーン

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone