俚歌(読み)さとびうた

精選版 日本国語大辞典 「俚歌」の意味・読み・例文・類語

さとび‐うた【俚歌】

〘名〙
歌詞曲節などがいなかめいた歌。ひなびた歌。いなかうた。俚謡(りよう)
② 世間一般の人々が歌っている歌謡俗謡
随筆玉勝間(1795‐1812)八「これは集などにあるべき歌にはあらず、ちかき世の俗哥(サトビウタ)也」

り‐か【俚歌】

〘名〙 民間で流行する歌。ちまたのうた。俚謡。
江戸繁昌記(1832‐36)三「俚歌に所謂る路次六限、例して酉牌を趁て鑰を上す」 〔蘇軾‐和王勝之詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「俚歌」の意味・読み・例文・類語

り‐か【×俚歌】

民間で流行する歌。俚謡。
何処やらに―を唱う声あり」〈蘆花自然と人生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「俚歌」の読み・字形・画数・意味

【俚歌】りか

里歌。唐・劉禹錫武陵にて懐を書す、五十韻〕詩 山を照らして火(よくわ)(野火)動き (ふ)んで俚歌喧(かまびす)し

字通「俚」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android