側目(読み)ソクモク

デジタル大辞泉 「側目」の意味・読み・例文・類語

そく‐もく【側目】

[名](スル)目をそばだてること。よく注意して見ること。
けだ進化の理のしからしむる所、―怪訝すべき事にはあらねど」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉

そば‐め【側目】

わきの方から見ること。第三者として見ること。また、その見えるようす。はた目。「側目には上品に見える」

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精選版 日本国語大辞典 「側目」の意味・読み・例文・類語

そば‐め【側目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 横から見ること。わきの方より見やること。視線をはずし横の方を見ること。また、その見える姿・様子。横顔。かたわらめ。はため。わきめ。
    1. [初出の実例]「この文をひろげながら、端に、手習ひすさび給ふをそばめにみれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
  3. 対象をうとましく思い軽んじること。また、その目つき。
    1. [初出の実例]「作す可き修行をばそばめにして、余事に引れ」(出典:大淵代抄(1630頃)一)

側目の語誌

( について ) 漢語の「側目(そくもく)」から派生して、悪意で睨んだり、憎しみの視線を向ける例もあるが、その場合は、多く「側目(そばめ)たつ」「側目(そばめ)にかく」というように用いられる。


そく‐もく【側目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目をそばだてること。注意して見ること。凝視すること。
    1. [初出の実例]「大夫達御酒給、称唯退帰母屋東一間、更出南廂階、諸卿側目」(出典:小右記‐正暦四年(993)一一月一五日)
    2. 「娼もまた、觴(さかつき)の由り来る所を側目(ソクモク)して、対客(あいかた)の通と不通を察し」(出典:洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)大通闢役)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐秦策・恵文君〕
  3. 憎しみの気持で見ること。〔漢書‐劉向伝〕

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普及版 字通 「側目」の読み・字形・画数・意味

【側目】そくもく

目をそらす。〔戦国策、秦一〕(秦)將(まさ)に楚王にかんとして、路、洛陽(よぎ)る。母之れを聞き、~郊すること三十里。妻側目して側耳して聽き、(さう)(兄嫁行(だかう)匍伏(ほふく)し、四拜自ら(ひざまづ)きて謝す。

字通「側」の項目を見る

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