デジタル大辞泉
「側」の意味・読み・例文・類語
がわ〔がは〕【側】
1 「かわ(側)1」に同じ。「向こう側に渡る」「北側の窓」
2 「かわ(側)2」に同じ。「演じる側と見る側」「消費者側に立った意見」
3 「かわ(側)3」に同じ。「金の側の時計」
4 周囲の人。かたわら。はた。「当人よりも側がうるさい」
かわ〔かは〕【▽側】
1 物の一つの方向・方面。一面。「家の西の側」「左っ側の目が痛い」
2 相対するものの一方。「労働者の側に立つ」
3 物のまわりを取り囲んだり覆ったりしているもの。「時計の側」
4 列。並び。「右寄りの二側に女子が座る」→がわ(側)
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かわかは【側】
- 〘 名詞 〙 ( 「がわ」とも )
- ① 物事の一つの面、方向、立場。また、そのような面、方向、立場などにあるものや人。
- [初出の実例]「外 カハ 方異」(出典:温故知新書(1484))
- 「知れては身分に係はるといった側(カハ)が、ちょいちょい懐手で出入する」(出典:湯島詣(1899)〈泉鏡花〉一四)
- ② まるく輪をなした、もののまわり。また、輪をなして、囲んでいるもの。
- [初出の実例]「外輪 カワ 器」(出典:温故知新書(1484))
- 「マエアシヲ イノ cauani(カワニ) ナゲカケ」(出典:天草本伊曾保(1593)狐と野牛の事)
- ③ =かわ(皮)③
- [初出の実例]「銀座では三越ががわだけのがらんどうとなり」(出典:記念碑(1955)〈堀田善衛〉)
- ④ 俳諧、狂歌などの、流派仲間、社中。
- [初出の実例]「『アノ二物(にぶつ)とかいふ坊さまは狂歌師かの』『しかも名人サ。私などの側(カハ)さネ』」(出典:人情本・婦女今川(1826‐28)八)
- ⑤ そば。かたわら。
- [初出の実例]「さう側(ガハ)で見るやうな容易(たやす)い仕事ではない」(出典:紐育(1914)〈原田棟一郎〉婦人と米国政界)
- ⑥ 賭博(とばく)で、胴親と対立して勝負をする者。
- [初出の実例]「白髪交りがまく骨牌(かるた)、かはは川越播摩守、六々八の引張り牌(ふだ)」(出典:浄瑠璃・大塔宮曦鎧(1723)一)
そば【側・傍】
- 〘 名詞 〙
- ① 近くの所。かたわら。
- [初出の実例]「たてる几丁のそばより、かたはらがほのすきて見えたまへるやうだい」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)
- 「こなたに木丁たてたれど、そばの方より見入るれば」(出典:落窪物語(10C後)一)
- ② 側面。また、端(はし)。
- [初出の実例]「御簾のそばをいささかひきあげて見るに」(出典:枕草子(10C終)三六)
- ③ 「そばき(側木)」の略。
- ④ ( 形動 ) 本筋からそれたところ。また、正面からはずれているさま。わき。脇道。
- [初出の実例]「祝言の外には、井筒・道盛など直ぐ成る能也。実盛・山姥も、そばへ行きたる所有り」(出典:申楽談儀(1430)能書く様)
- ⑤ 「…するそばから(そばより)」の形で、その動作の直後の意を表わす。その直後。その瞬間。
- [初出の実例]「私が腕が宜(い)いので患者が参る側(ソバ)から癒(なほ)るので」(出典:落語・新治療(1898)〈初代三遊亭小円遊〉)
そく【側】
- 〘 名詞 〙 永字八法の一つ。第一画の点。
- [初出の実例]「側〈略〉点之祖永字第一筆。不レ得レ平」(出典:和漢三才図会(1712)一五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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「側」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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