コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

偽ドミトリー にせドミトリーLzhedmitrii

世界大百科事典 第2版の解説

にせドミトリー【偽ドミトリー Lzhedmitrii】

ロシアの皇帝イワン4世(雷帝)の末子ドミトリー(1582‐91)の名を僭称(せんしよう)した人物。1世と2世がいる。 1世(?‐1606)はチュドフ修道院を逃亡した補祭グリゴリー・オトレピエフであったと考えられているが,彼はポーランドで王子ドミトリーであると名のりをあげる。そしてモスクワ,ポーランド両国政府に不満をもつ多数の者に支えられて,1604年秋モスクワ領内に侵入する。ロシア国内では,これに呼応して各地で農民が蜂起し,政府軍の内部でも寝返りや逃亡が続出する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の偽ドミトリーの言及

【スムータ】より

…ポーランドの貴族や国王は,その青年を利用する策を立てた。04年10月,偽ドミトリーはポーランド人部隊を率いてロシアに侵入し,ここに〈スムータ〉が始まる。ゴドゥノフ政権に不満をもつロシアの民衆は偽ドミトリーのモスクワ進撃に次々と参加した。…

※「偽ドミトリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

偽ドミトリーの関連キーワード偽ドミトリー(ぎドミトリー)イワン[4世]ロシア史

今日のキーワード

コペルニクス的転回

カントが自己の認識論上の立場を表わすのに用いた言葉。これまで,われわれの認識は対象に依拠すると考えられていたが,カントはこの考え方を逆転させて,対象の認識はわれわれの主観の構成によって初めて可能になる...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android