傷付く(読み)キズツク

デジタル大辞泉 「傷付く」の意味・読み・例文・類語

きず‐つ・く【傷付く/×疵付く】

[動カ五(四)]
負傷する。けがをする。「―・いた足が痛む」
物の表面に傷ができる。物の一部が損なわれる。「壁が―・く」
人の感情などが損なわれる。「プライドが―・く」
[動カ下二]きずつける」の文語形
[類語]負傷手負い死傷痛む壊れる損ずる損傷する毀損きそんする汚損する損耗する磨損する腐る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「傷付く」の意味・読み・例文・類語

きず‐つ・く【傷付・疵付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
    1. きずができる。けがをする。そこなわれる。
      1. [初出の実例]「触戸小瑕〈止爾豆支布礼氐須己之支須津介(キズツケ)利〉」(出典:御巫本日本紀私記(1428)神代上)
    2. ( 比喩的に用いて ) 人の気持名声信用などがそこなわれる。
      1. [初出の実例]「同じくは、人のきずつくばかりの事、なくてもやみにしがなと、いかがおぼさざらん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蛍)
      2. 「お互ひに傷かずに愛を完成することが」(出典:肉体の悪魔(1946)〈田村泰次郎〉)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙きずつける(傷付)

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