コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

元末四大家 げんまつしたいかYuan-mo-si-da-jia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

元末四大家
げんまつしたいか
Yuan-mo-si-da-jia

中国,元末に活躍した文人画家の4人の大家で,黄公望倪 瓚 (げいさん) ,呉鎮王蒙のこと。元の四大家の内容は編者により多少異なるため,明の何良俊 (かりょうしゅん) の所論に従い,時代を限って通常,元末四大家と呼ぶ。元時代の特色である市民文化の発展を背景として,多くは在野の画家 (王蒙を除く) として絵画活動を行なった。4人の画風はそれぞれ異なり様式,描写形式の包括範囲は広く,明,清以降の南宗画,文人画の典型となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

元末四大家【げんまつしたいか】

中国,元代末期の南宗画家,黄公望呉鎮倪【さん】(げいさん),王蒙の4人をさす。
→関連項目文人画

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

げんまつしたいか【元末四大家 Yuán mò sì dà jiā】

中国,元末から明初にかけて活躍した黄公望,呉鎮,倪瓚(げいさん),王蒙の4人の文人画家。ともに董源,巨然を学び元初の趙孟頫(ちようもうふ)などの復古主義の成果をふまえ,おのおのが強い個性を反映して独自の山水画様式を樹立した。後世に対する影響は実に大きく,特に明の沈周,文徴明を中心とする呉派の成立の基盤となっている。明末の董其昌以降,四大家の名が定まると文人画家の典型として非常に重んじられた。【湊 信幸】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の元末四大家の言及

【元代美術】より

…朱徳潤,唐棣,曹知白ら次の世代の山水画家たちの作品はその例証であるし,それ以外の人物画,花鳥画の中にも,この傾向は顔をだしている。 ところで,元時代も末期になると,張雨,楊維楨などの書に,趙孟頫の典型主義に反抗する個性的な書風が現れてくるが,同様に絵画の分野でも,黄公望,呉鎮,倪瓚(げいさん),王蒙の元末四大家が登場し,復古主義とは異なった新しい画風を作りだす。彼らの画風はそれぞれ個性的であるが,共通して,従来の様式にとらわれず,自己の自然観察にもとづいて,新鮮なイメージを作りだした。…

※「元末四大家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

元末四大家の関連キーワード元の美術沈石田秦祖永王時敏徐賁陸治皴法王紱王翬

今日のキーワード

フィンテック

IT(情報技術)を駆使した金融サービスの創出のこと。「金融(Financial)」と「技術(Technology)」を組み合わせた米国発の造語で、2008年のリーマンショック以降発展したとされている。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android