先哲叢談(読み)センテツソウダン

デジタル大辞泉 「先哲叢談」の意味・読み・例文・類語

せんてつそうだん【先哲叢談】

江戸後期の評伝。8巻。原善(念斎)著。文化13年(1816)刊。江戸時代儒者72人の伝記年代順記述したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「先哲叢談」の意味・読み・例文・類語

せんてつそうだん【先哲叢談】

  1. 江戸後期の評伝。八巻。原善(念斎)著。文化一三年(一八一六成立、刊。藤原惺窩から著者祖父原双桂まで、江戸時代の儒者七二人の伝記を年代順に並べたもの。東条耕(琴台)の「先哲叢談後篇」八巻は文政一〇年(一八二七)成立。また「続編」一二巻もある。

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改訂新版 世界大百科事典 「先哲叢談」の意味・わかりやすい解説

先哲叢談 (せんてつそうだん)

伝記。原念斎著。1816年(文化13)刊。8巻。藤原惺窩から念斎の祖父原双桂に至る72人の江戸期の儒者の略伝を記した書。近世初期から宝暦ころまでの主要な儒者はほぼ網羅されており,記述にはまま誤りもあるが,この時期の儒者の事跡を知るのに便利な書である。本書に続いて後人によって《先哲叢談後篇》《先哲叢談続篇》《近世先哲叢談》《続近世先哲叢談》が編まれ,これらを合わせると幕末に至るまでの儒者の伝記集となる。
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百科事典マイペディア 「先哲叢談」の意味・わかりやすい解説

先哲叢談【せんてつそうだん】

原念斎(ねんさい)(善)著。8巻4冊。1816年刊藤原惺窩(せいか)から原双桂(そうけい)(念斎の祖父)まで,江戸時代前半の儒者72人の略伝記集。記述に誤りもみられるが,主要な儒者はほぼあげられている。続いて後人によって《先哲叢談後篇》《先哲叢談続篇》《近世先哲叢談》《続近世先哲叢談》が編まれ,合わせて幕末に至る網羅的な儒者の伝記集となっている。→儒学

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「先哲叢談」の意味・わかりやすい解説

先哲叢談
せんてつそうだん

江戸時代後期の儒学者原善の著。8巻。文化 13 (1816) 年刊。近世初期以降の儒学者 72人についての伝記,学説を述べたもの。続編として東条琴台の『先哲叢談後編』 (8巻) が文政 12 (29) 年に刊行されている。

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