先端巨大症(読み)せんたんきょだいしょう(英語表記)acromegaly

翻訳|acromegaly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

先端巨大症
せんたんきょだいしょう
acromegaly

鼻,唇,頬骨,指や一部の関節などの末端や尖頭部が異常に発育する病気。アクロメガリー,先端肥大症,末端肥大症,巨端症ともいう。内臓の肥大も起こる。性器は逆に萎縮し性感は低下する。下垂体前葉にエオジン好性腺腫が生じることが主因で,成長ホルモンの分泌が思春期以降に過剰になることから起こる。1886年フランスの神経科医ピエール・マリが命名した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

せんたんきょだい‐しょう〔‐シヤウ〕【先端巨大症】

脳下垂体に良性腫瘍(しゅよう)ができて成長ホルモンの分泌が過剰となり、手足の指先や前額部、下あごなどの骨が太くなる病気。成長期を過ぎてから起こったものをいう。アクロメガリー。末端肥大症。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

先端巨大症
せんたんきょだいしょう

成長ホルモンの過剰分泌が成人してからおこると、体の先端部(指、足指、鼻、耳、あご、前額など)が肥大してくる。これを先端巨大症あるいは末端肥大症という。特有な顔貌(がんぼう)を呈するほか、自覚症状としては、靴のサイズが大きくなったり、指輪が小さくなって入らなくなったり、入れ歯をつくりかえてもまたすぐ合わなくなったりする。汗をかきやすく、頭痛、視力低下、難聴、性機能障害(インポテンスや月経不順)がみられ、また糖尿病や高血圧がみられることもある。原因は、下垂体前葉に好酸性細胞の腫瘍(しゅよう)ができ、そこから成長ホルモンが多量に分泌されるためである。この腫瘍が思春期前にできると巨人症となる。治療は手術によって腫瘍を摘出することであるが、腫瘍を残らず全部摘出することは困難なことが多い。しかし、手術により視力をはじめ多くの自覚症状が改善される。そのほか薬物療法や放射線療法も行われる。[高野加寿恵]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ABM

弾道ミサイル迎撃ミサイル。大陸間弾道ミサイルICBMや潜水艦発射弾道ミサイルSLBMを早期に発見・識別し,これを撃破するミサイル。大気圏外で迎撃するものと,おとりなどの識別が可能となる大気圏内で迎撃す...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android