六訂版 家庭医学大全科 「光化学スモッグ障害」の解説
光化学スモッグ障害
こうかがくスモッグしょうがい
Photochemical smog disorder
(中毒と環境因子による病気)
どんな病気か・原因は何か
光化学スモッグは、風速が小さく大気の状態が安定していて、正午前後に2時間以上の強い日射があり、気温が24℃以上である場合に発生しやすくなります。したがって、光化学スモッグは、夏の暑い正午前後によく発生します。
光化学スモッグの本態は、光化学オキシダント(Ox)と呼ばれるものです。光化学オキシダントは、大気中で
症状の現れ方
眼やのど、皮膚などを刺激し、眼の異物感、痛み、
治療の方法
対症療法が中心です。洗眼やうがい、皮膚の洗浄などが必要です。重症の場合は、酸素吸入を行うこともあります。
病気に気づいたらどうする
軽症例では、洗眼やうがい、皮膚の洗浄を行えば心配ありません。中等から重症の場合は、洗浄やうがいを行ったあと、内科を受診してください。
柳澤 裕之
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報