デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「六郷新三郎」の解説
六郷新三郎(2代) ろくごう-しんざぶろう
寛保(かんぽう)2年生まれ。初代六合新三郎(宇野長七)の門弟とされ,2代を襲名して六郷と改姓。大鼓の名手で,11代中村勘三郎から猿若山左衛門(4代)の名をゆずられ,江戸中村座頭取となった。天保(てんぽう)5年6月2日死去。93歳。
六郷新三郎(4代) ろくごう-しんざぶろう
2代の子といわれ,文化11年4代をつぐ。小鼓,太鼓をかね名声があった。「勧進帳」の囃子を作曲。嘉永(かえい)3年7月13日死去。前名は六郷楳太郎(うめたろう),新右衛門。
六郷新三郎(5代) ろくごう-しんざぶろう
文化12年生まれ。4代の長男。嘉永(かえい)3年5代を襲名した。のち群馬県高崎に移住。明治20年7月31日死去。73歳。江戸出身。前名は六郷常三郎。
六郷新三郎(3代) ろくごう-しんざぶろう
2代の門弟で,寛政9年(1797)3代を襲名。のち太田市右衛門と改名した。文政4年ごろまで江戸中村座に出演。前名は六郷惣市。