…しかし検地当時の位・石盛(こくもり)が生産力の発展に伴い現実にそぐわなくなり,検地帳が紛失して位・石盛がわからなくなった場合もあって,位・石盛やそれに対応する根取米・当合を廃し,実際の収穫高をもとに年貢を決定する法として有毛検見取法が行われた。 村方では検見に先立ち村役人と地主が内見(ないみ)(立毛の下見)を行い,田1筆ごとに付け木に字,地番,田位,畝歩,内見毛付,持主名を記し篠竹に挟んだ立札を立て,内見合付帳と耕地絵図を作成し,代官・手代に提出する。内見帳では有合毛(坪当内見籾)ごとに反別を集計し,有合毛ごとに坪数を乗じ(皆無は除く)内見籾高を申告する。…
※「内見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」