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写真判定 シャシンハンテイ

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デジタル大辞泉の解説

しゃしん‐はんてい【写真判定】

競技、特に競馬・競輪などで、スリットカメラで撮影した写真を用いて勝負の判定をすること。

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監修:松村明
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大辞林 第三版の解説

しゃしんはんてい【写真判定】

( 名 ) スル
着順や勝敗などを、撮影した写真で判定すること。着順判定ではスリット-カメラが用いられる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

写真判定
しゃしんはんてい

正しくは決勝着順位判定写真という。一般に写真判定または決勝写真とよばれ、ゴールの着順位を写真を証拠として決定する方法をいう。スピード競技などで走者がほとんど同時にゴールインする瞬間を目測で判断することは人間の能力を超える。そこで過去には着順位判定についてあらゆる競技に不信とトラブルがあった。この不合理を解消するために1930年(昭和5)ごろアメリカで、映画カメラ利用による着順位判定が試みられた。映画はこまとこまで構成されるので、ゴール寸前のこまではAがBに先着し、ゴール直後BがAより先にいることもあり、かならずゴールラインのこまがあるとは保証されない。そこで改良が加えられ、ゴールライン上を通過する瞬間だけを撮影する判定用カメラが生まれた。フォトチャート・カメラ、フォトフィニッシュ・カメラ、スリット・カメラなどとよばれている。走者がゴールラインに到着して勝敗を決するスピード競技は、このカメラの実用化により着順位判定の不信とトラブルを解消した。
 現在、写真判定にはフィルム方式の判定用カメラと、走査線方式の電子式着順判定装置(カラーデジタル・ビュアーシステム)の2種類がある。
 競馬は馬の鼻端、競輪・オートレースは車輪の先端、陸上走者は胸がゴールラインに先着したものを勝ちとする。判定用カメラは一般のカメラと異なり、レンズにシャッターがなく、フィルム面の直前に縦に細長いすきま、すなわちスリットを設け、それに沿って被写体の進行とは逆方向(レンズで反転されているため)にフィルムを後述のスピードで移動させる。スリットのところで結像された被写体は縦の一部分ずつ、鼻端、胸、車輪の先端から順次に記録されていく。スリットの幅は、1/20ミリメートルの縦の開きになる。
 フィルムの移動量は次の計算式で示される。
  フィルム速度(m/sec)
   =カメラのレンズの焦点距離(m)/カメラから被写体の位置(m)
    ×被写体の速度(m/sec)
 競走馬はだいたい時速60キロメートルで1秒15~16メートルになる。そこでレンズの焦点距離が0.1メートルで、競走馬までの距離が30メートルあれば、
  (0.1m/30m)×15m=0.05m
となり、フィルム速度が馬の速度に同調して詳細な追い写しのような写真が撮影される。
 このカメラはどの方向に向けても写るので、正確な位置決めのため、ゴール板に馬と同一速度の回転ドラムを設置し、日付、レース番号を記録すると同時に、その上に細長い鏡を置き裏側の映像も記録する。現在のカメラは被写体の記録タイムが自動的にデジタル文字で写し込まれる。現像定着は約10秒で、テレビ利用の反転拡大装置で着順位は瞬時に解明できるようになった。
 一方、電子式着順判定装置の場合、走査線を1本のみ撮影することができるCCD盤をフィルム判定カメラのスリットの位置に垂直方向に設置する。そのCCDの線上を通過する走者を先頭から最後尾まで記録させれば、たとえば1秒間に1000回走査させて1000本を並べるとすると、時間的に1秒の画像を構成させられる。すなわち、1000分の1秒の縦線を連続的に並べることで、フィルムと違って現像時間が必要なくなるため、判定に必要な画像を瞬時に見ることができる。ただし、この走査線方式は線で構成された画面であるため、鮮明度では微粒子で画面ができているフィルム方式には及ばない。したがって、時間的には走査線方式が優れており、鮮明度ではフィルム方式のほうが優れているといえよう。
 なお、大きな競技場ではフィルム方式と走査線方式は併用されている。[山口吉久]

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