精選版 日本国語大辞典 「切込・斬込」の意味・読み・例文・類語
きり‐こ・む【切込・斬込】
[1] 〘自マ五(四)〙
① 深く切る。鋭くはいりこむ。
② 踏み込んで切る。進み入って切る。
③ 刀を抜いて敵の中へはいりこむ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
④ 問いつめる。鋭く追究する。また、激しく詰め寄る。
[2] 〘他マ五(四)〙
② 切って入れる。
きり‐こみ【切込・斬込】
〘名〙
① 切り込むこと。また、その切り目。
※大菩薩峠(1913‐41)〈中里介山〉如法闇夜の巻「その切(キ)り込(コ)みはまだ其んなに深くはありませんでしたけれど、退引(のっぴき)ならぬ破牢の極印である事は確かであります」
② 刀を振るって敵中に突入すること。
※幸若・ほり川(室町末‐近世初)「うしろをきるはなか切、さざ浪切に水くるま、やあ、きりこみわきこみたたくやみうちすて刀」
③ 魚肉をぶつ切りにし、塩漬けにした食品。
※談義本・つれづれ睟か川(1783)五「泥亀は切込(キリコミ)の方でなければいけぬなどと」
⑥ 「きりこみじゃり(切込砂利)」の略。
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