デジタル大辞泉
「満更」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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まんざら【満更】
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 語源未詳。「満更」はあて字 )
- ① ある状況、判断を確かなものとして全面的に認める気持を表わす語。全く。ひたすら。
- [初出の実例]「此の儀は満更徳善院と帯刀がしわざなれば」(出典:玉露叢(1674)二)
- ② ( 下に否定の語を伴って ) その状況、判断などが絶対ではないさまを表わし、その逆の状況、判断を消極的に肯定する。必ずしも。
- [初出の実例]「まんざらあてのなき事にもあらず」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)三)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 否定的な評価の語を省略した形 )
- ① まったく、だめであるさま。間違っているさま。→満更でもない。
- [初出の実例]「まんざらな腰を禿はおしならひ」(出典:雑俳・柳多留‐二(1767))
- ② 困難なさま。困惑するさま。
- [初出の実例]「ても大それたむりいふおかた。まんざらな事なれども」(出典:浄瑠璃・狭夜衣鴛鴦剣翅(1739)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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