精選版 日本国語大辞典 「満更」の意味・読み・例文・類語
まんざら【満更】
[1] 〘副〙 (語源未詳。「満更」はあて字)
② (下に否定の語を伴って) その状況、判断などが絶対ではないさまを表わし、その逆の状況、判断を消極的に肯定する。必ずしも。
※浮世草子・新色五巻書(1698)三「まんざらあてのなき事にもあらず」
[2] 〘形動〙 (否定的な評価の語を省略した形)
① まったく、だめであるさま。間違っているさま。→満更でもない。
※雑俳・柳多留‐二(1767)「まんざらな腰を禿はおしならひ」
② 困難なさま。困惑するさま。
※浄瑠璃・狭夜衣鴛鴦剣翅(1739)二「ても大それたむりいふおかた。まんざらな事なれども」
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