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利息債権 りそくさいけんZinsobligation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

利息債権
りそくさいけん
Zinsobligation

利息の支払い目的とする債権元本に対して定期に一定の利息を生じる「基本権としての利息債権」 (基本債権) と,これに基づいてすでに弁済期の到来した各期の利息を目的とする「支分権としての利息債権」とに区分される。前者は,元本債権に付随するもので,元本債権が存在しないときは存在せず,消滅,移転をともにし,まったく独立性をもたない。後者は基本債権なしには発生しないものであるが,弁済期の到来した各期の利息を目的とし,基本債権から独立した1個の債権である。したがって元本債権から離れて譲渡されうるし,元本債権が消滅しても消滅しない。民法は債権者を保護するために元本債権の担保は,「支分権としての利息債権」も担保するとし (322,328,346,374,447条など) ,この利息を除外した元本だけの弁済は正当な弁済にはならない (491条) としている。

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大辞林 第三版の解説

りそくさいけん【利息債権】

利息の支払いを内容とする債権。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

利息債権
りそくさいけん

利息の給付を目的とする債権であり、元本の給付を目的とする元本債権に対するものである。利息は、消費貸借や消費寄託などの契約に基づいて発生するが(約定利息)、法律上当然に生ずる場合もある(法定利息)。利息債権は元本債権の存在を前提とし、これに従属する。もっとも、元本に対して定期に利息を生じさせることを目的とする基本権としての利息債権と、これに基づいて具体的に各弁済期に生じた支分権としての利息債権とは区別される。すなわち、前者は、つねに元本債権に対して付従性を有し、元本債権が存在しなければ利息債権もありえず、元本債権が移転すれば、当然にこれも移転する。これに対して後者は、すでに弁済期に達していれば、元本債権が弁済や時効などにより消滅しても当然に消滅することなく、また、元本債権が譲渡されても、当然には移転しない。[竹内俊雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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