昭和期の評論家,劇作家,演出家,翻訳家
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
評論家、劇作家、演出家。東京生まれ。東京帝国大学英文科卒業。第二次世界大戦後、日本近代文学への批判を込めた評論集『作家の態度』『近代の宿命』(ともに1947)により注目された。左翼思想や進歩的文化人への批判から、のち平和問題、国語国字問題でも保守的立場にたち論争を巻き起こした。衰弱した現代人への風刺喜劇『キティ颱風(たいふう)』(1950)、『竜を撫(な)でた男』(1952)、詩劇『明暗』(1956)、歴史劇『明智光秀(みつひで)』(1957)、『有馬皇子(ありまのみこ)』(1961)などの戯曲を発表上演した。1963年(昭和38)、それまで所属していた文学座を脱退して現代演劇協会(付属劇団雲・欅(けやき))を結成(のち分裂して劇団昴(すばる))、東京・駒込(こまごめ)に三百人劇場を建設。ほかに戯曲『解(わか)ってたまるか!』(1968)、『総統いまだ死せず』(1970)、評論『人間・この劇的なるもの』(1956)が代表作。『シェイクスピア全集』の訳業により岸田演劇賞(1955)、『私の国語教室』などで読売文学賞(1960)、多年の評論活動により菊池寛賞・芸術院賞(1980)を受賞。81年芸術院会員。
[藤木宏幸]
『『福田恆存著作集』全八巻(1957~58・新潮社)』▽『『福田恆存評論集』全七巻(1966・新潮社)』
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…第2次大戦後の新劇復興とともにシェークスピアの戯曲はレパートリーの中に確実な位置を占めたが,まだ教養主義的な外面的摂取の域を越えることがなかった。 その点,1955年の福田恆存訳・演出による《ハムレット》(文学座)上演は画期的な事件であった。近代心理主義からの絶縁を宣した福田は,シェークスピア劇に内在する行動のリズムを的確に把握し,〈人生を激しく演戯している〉演技者としてのハムレット像を造形してみせた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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