精選版 日本国語大辞典 「力草」の意味・読み・例文・類語
ちから‐ぐさ【力草】
[1] 〘名〙
③ 植物「ちからしば(力芝)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
④ 鷹が、捕えた鳥の飛びたつのを防ぐため片方の足でつかむ地上の草。
※日葡辞書(1603‐04)「Chicaragusauo(チカラグサヲ) トル〈訳〉鷹が大きな鳥を捕えた時、引張られないように片方の足で獲物を抑え、もう一方の足で草をつかむ。比喩として、人を信頼する」
⑤ (「力種」とも。④から転じて) 力になるものとしてたのみにする草。また、たのみにするもの。ささえとなるもの。
[2] 三味線音楽の古楽譜。大庭巴流著。宝暦一二年(一七六二)刊。正式の書名は「音曲力草」。地歌の端歌物を譜と奏法の補助記号とで示した。
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