加藤唐左衛門(読み)かとう とうざえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤唐左衛門」の解説

加藤唐左衛門(4代) かとう-とうざえもん

1772-1832 江戸時代後期の陶工
安永元年生まれ。尾張(おわり)(愛知県)瀬戸村庄屋。衰退した瀬戸陶業の振興につとめ,享和元年(1801)新製焼(磁器)の開始に際し,蔵元による専売制度を確立する。名古屋藩より染付焼窯元取締役に任じられて名字帯刀をゆるされ,晩年には,志野焼などの茶器をやいた。天保(てんぽう)3年8月死去。61歳。名は高景。号は秋慶。

加藤唐左衛門(6代) かとう-とうざえもん

?-? 幕末の陶工。
尾張(おわり)(愛知県)瀬戸の人。父の5代唐左衛門の跡をつぐ。代々の唐左衛門中,祖父の4代につぐ技の持ち主といわれた。のち会津(あいづ)陶器学校にまねかれた。名は陶春。

加藤唐左衛門(初代) かとう-とうざえもん

?-1752 江戸時代中期の陶工。
尾張(おわり)(愛知県)瀬戸の人。以後代々,唐左衛門を襲名した。宝暦2年10月20日死去。名は景房。通称は清助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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