加賀美嘉兵衛(読み)カガミ カヘエ

20世紀日本人名事典 「加賀美嘉兵衛」の解説

加賀美 嘉兵衛(2代目)
カガミ カヘエ

明治期の政治家,実業家 衆院議員(実業同志倶楽部)。



生年
文久3年8月28日(1863年)

没年
昭和8(1933)年4月9日

出生地
甲斐国(山梨県)

本名
加賀美 平八郎

経歴
先代加賀美嘉兵衛の長男に生まれる。英学・漢学を学び、のち家督を継いで2代目を名乗る。生地・山梨県で佐野広乃の自由民権運動を支援し、佐野死後私塾・成器舎の塾長となり子弟育成に当たる。山梨県議を経て、明治25年から衆院議員(実業同志倶楽部)に当選3回。31年山梨農工銀行の設立に加わり、頭取に就任。また葡萄酒醸造会社・興工社・勧農社・済通社・駿甲鉄道の各取締役、盍簪社・峡中時事・峡中日報・学術協会雑誌・山梨土木の各社長、奥商銀行副頭取などを歴任。郡議、山梨県蚕糸業取締所議員、山梨英和女学校評議員なども務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加賀美嘉兵衛」の解説

加賀美嘉兵衛(2) かがみ-かへえ

1861-1933 明治時代の政治家,実業家。
文久元年8月28日生まれ。先代加賀美嘉兵衛の長男。生地山梨県で佐野広乃の自由民権運動を支援し,佐野の死後私塾成器舎で子弟の育成にあたる。県会議員をへて明治25年衆議院議員(当選3回,実業同志倶楽部)。31年山梨農工銀行の設立にくわわり,頭取。昭和8年4月9日死去。73歳。名は平八郎。

加賀美嘉兵衛(1) かがみ-かへえ

1835-1891 明治時代の政治家。
天保(てんぽう)6年10月22日生まれ。甲斐(かい)(山梨県)南八代村豪農。明治11年東八代郡長となり,東山梨郡長もかねる。のち県内の民権派に対抗して立憲保守党の組織づくりにつくした。明治24年10月14日死去。57歳。名は光則。通称ははじめ次左衛門。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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