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勅符 ちょくふ

世界大百科事典 第2版の解説

ちょくふ【勅符】

大宝令に定められている文書様式の一つ。大宝公式令の符式条の注に〈勅符其国司位姓等〉の規定があり,主として軍事・外交など緊急を要することがらについて勅符が発せられた。発行手続は通常の勅旨と異なって,中務省を経由せず,弁官において作成されるのが特徴であった。大宝令制下における勅符施行の例として,新羅との関係が緊張していた時期の出雲国計会帳に勅符発遣のことが見え,また740年(天平12)の藤原広嗣の乱の際,大宰府管内諸国の官人・百姓等にあてて勅符多数を発給したことが見える。

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