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匂袋 においぶくろ

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百科事典マイペディアの解説

匂袋【においぶくろ】

香料(麝香(じゃこう)・丁子(ちょうじ)・白檀(びゃくだん)など)を入れた布製の小袋。身だしなみに携帯したり,たんすの中に入れておく。仏教伝来とともに日本へ伝わり,平安時代宮廷人の間に広まった。

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世界大百科事典 第2版の解説

においぶくろ【匂袋】

平安時代,宮廷人の身だしなみとして,空薫(そらだき)やえび香などの習慣が広まったが,香料を袋などに入れて現代の香水のように身につけたり,室内に掛けて邪鬼を払う薬玉(くすだま)として使った。これが香囊(においぶくろ)で,掛香ともいう。袋物としても燧袋(ひうちぶくろ)とともに長い歴史を持ち,正倉院御物に小香袋が7口現存している。江戸時代になると,匂袋は一般化し,浮世袋,花袋,誰袖(たがそで)などの名で親しまれ,蚊帳に掛けたり,花街ではのれんにつける習いがあったが,しだいに懐中して使う形に変化した。

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世界大百科事典内の匂袋の言及

【香】より

…趣味,実用にも用いられ,正倉院にもあるえび香は沈香,白檀,丁香,麝香,甘松等を砕粉調合したものであるが,薫衣,防虫に用いられ,薫衣香ともいう。調合した香を袋に入れ,柱に掛けて装飾をも兼ねれば掛香,薬玉(くすだま),訶梨勒(かりろく)となり,懐中にすれば匂袋である。翫香は実用性を脱して趣味性,審美性に徹したもので一木の沈香木を心ゆくまで賞翫する一炷(いつちゆう)聞,文学的美意識と結合した組香による聞香(もんこう)を生み出し,日本独自の佳薫の芸道を成立させた。…

※「匂袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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